車いすに求められる機能性とは、
極端に考えれば、
どこまでもいける移動性。のみである。
ただし、利用者のニーズには【おされ】【コンパクト】などプラスアルファがついて回る。致し方が無いことで、応えていく必要がありますよね。
しかしながら、ニーズに応えるために車いす本体に【おされ】【コンパクト】を付け加えてダサくしてしまっていると僕は考えています。
・『ソフトロボット』空気を入れてやさしくものをつかめる産業用ロボット。https://www.softroboticsinc.com/
・『三宅一生さんの作品/布に折り目をつけた服』まるで折り紙のようだ。
僕はこのふたつのように付け加えるのではなくて、根本を見直している例ではないかと注目した。それらは外格にフレームなど通っておらず、しかしながらきちんと用途をなしている。
柔軟な素材であるにかかわらず、空気を含ませクッションを作り、折り目による一定の方向性により形態をコントロールする。
車椅子業界でも以下のような、フレームを入れずに形態をコントロールしている例がある。
『アビリティーズケアネット社/ロホクッション』多くのaircellで支えて臀部へかかる力を分散している。
『P・A・S社/p!nto』背中をピンとさせて姿勢矯正をする座椅子です。
フレームが抱える使命は、走ることのみじゃない。
【おされ】は、人間が文化的な生活を送る際に捨てることができない身なりを整える要素であり、車いすが体に合うか・個々の趣味に“どう”合わせていくか。
【コンパクト】は、主にタイヤの後ろ側、電動車いすのバッテリー。また、フレームの直線性や非柔軟性素材であること。それらによって不自由さを感じるだろう。
それらを合わさった一つの問題として捉えて、解決できると思います。
ファッションには、アクセサリー、服、ヘアスタイル、靴、ネイルなど、多くの種類がある。個々の趣味やPTOに合わせるとしたら、数えきれない組み合わせになるだろう。
車いすが下着のような存在へと変われば、あらゆる趣味に合わせられるのではないだろうか。
ファッション性を追求せずに、それを実現するための基盤をつくろう。
アウターでおしゃれを、Tシャツを、コートを。
ここで僕自身がおもいついた考え方は、車いすを着る。である